「経営管理の充実を図りたい」と希望する企業に伺って現在の課題を聞くと、「何をどのように見える化したらよいのか解らない」あるいは「課題を明確にできない」という回答をいただくことが多くなりました。 このような場合は、事業管理方法や指標の設定方法に関する知恵が出せないことよりも、経営目標が具体的でなかったり、具体的な経営目標があったとしてもそれを事業活動を行う現場が持たねばならない実行目標に落とし込めてなかったり、さらには実行目標を実現する責任分担が明確でないことが根本的な原因になっていることの方が多いと感じています。
「経営者がとやかく言わなくても、事業活動を行っている以上、売上増・利益増等経営目標は明確である」と言われる経営者がいるかも知れません。しかし、把握した実績が良いのか悪いのかを判断するためにはきちんとした基準が必要です。 また、事業は調達・製造・販売といったいくつかの業務プロセスが密に連携して遂行されるものですから、目標を達成するための役割分担と具体的な実行目標が定まっていないと、多くの従業員の意識を統一させたり、組織を統率したりすることは難しいと思います・・・
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