業務改善は社員全員の参加で行うことが理想的です。そして全社員にその必要性を理解させることです。それがないと、業務の効率化はなかなか実現しません。
事例を一つ、紹介いたします。 ある会社では環境対策として、社内の紙データはすべて電子化。さらに電気節約のために勤務時間の短縮を試み、「ノー残業デー」を実施しました。
そこまでならよくあるケースですが、効率化をさらに推し進めるべく、その会社では当初は月に1日だったノー残業デーも「残業してもいい日を1日」にして、原則、全社員の定時退社を目標に掲げました。
当然ながら現場の社員は大混乱。しかし、その混乱も無駄が省かれていったことで徐々に解消し、結果として業務の効率化を成し遂げました。
当初は無謀と思われた業務改善がうまく成功した理由は、その必要性を最初に示したこと、そしてそのための意識改革も行なったからです。
例えば遅くまで会社に残っている人は、それだけの量の仕事をしているという社内の認識を・・・
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