約1年間にわたり、企業を望ましい方向に変革し、競争力を高めるための大きな効果を見込める企業ブランド価値向上施策、いわゆるブランディングについて解説してきた。
ビジュアルなロゴデザインやWebなどもブランド「を」マネジメントする上で、大切である。しかし、そこからもう一歩進めたブランド「で」全社をマネジメントする「トータルインナーブランディング」により企業を組織進化させ競争優位性を高めることができる。
それにより現場の日常業務のひとつひとつ、そこからお客様が単に他社と横並びに比較した満足度だけではなく、企業の提供価値やアイデンティティー、そして目指す姿を感じ取っていただけるようにすることが大切だ。このことは、B to C企業だけでなく、B to B企業においてはなおさら重要なポイントである。ビジュアルよりも一人一人の営業担当やサービス担当などのヒューマン的要素が大きく影響してくるからである。
ブランディングの目的は組織進化であり、その目指す先はビジョンリード型経営である。それは、経営トップが理念とビジョンを示し、現場がそれを具体化すべく自律的に環境に合わせて動きまわり、インタラクティブに進化していく経営の姿である。
また、さらに今日的なテーマとしてグローバルグループ経営がある。連結経営が日本企業のグループ経営に大きな変革を促している。グローバルブランディングの必要性は・・・(続きを読む) |