「ただ社名やロゴを替えたいだけなら、止めた方がいいですよ」。
クライアント先での最初のプレゼンテーションでは、私は必ずそう申し上げます。
デザイン物を同じイメージでまとめることがブランド構築である、と思われている企業はいまだに驚くほど多いのです。
しかし、それは誤解であり、かつ幻想に過ぎません。
ブランディングとは、企業の競争戦略そのものです。企業が位置する市場の中で、どのように競争優位を築いていくのかを端的に示すのが、「ブランド」なのです。そして、スペルのBRANDING=BRAND+ingが示すとおり、その競争優位を維持し続ける「ing」という継続性がなければ意味がありません。
当社が行うブランド構築は、クライアント企業の「市場におけるポジションの分析」から始まります。そして、クライアント企業の競争力分析を行い中期的な競争戦略を合意した上で、その課題を解決しうるブランド戦略を構築し、具体的な社名やデザインの開発のプロセスに入ります。
企業がどのようなことであれ自社の課題に基づいて企業活動を行えば、そこには必ず「競争」が発生します。そして、その競争において優位を確保しなければ、その活動は意味を持たなくなります・・・(続きを読む) |