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Bizteria経営企画 Vol.13
【連載】「ストーリーテリング」で人を動かす(第2回)
株式会社イニシア・コンサルティング 代表取締役副社長 井口 嘉則

 今回は、ストーリーテリングが効果的なシチュエーションについて考えてみたい。論理と資本主義の国アメリカでも数年前からストーリーテリングが流行っている。ハーバードビジネスレビューなどでもストーリーテリングについてときどき論文が掲載されている。そうした中で、ストーリーテリングは、以下の7つのシチュエーションに効果的であると言われている。
1.自分を理解してもらう
2.価値観を伝える
3.変革のための行動を引き出す
4.未来に導く
5.共同作業を促す
6.ナレッジマネジメント(知恵を共有する)
7.うわさを管理する

 まず、「自分を理解してもらう」ということだが、これは、自己紹介に活用すると有効である。私達は、いろいろな場面で自己紹介のチャンスがあるが、自己紹介されて印象に残る人と残らない人がいる。その違いは何かと考えてみると、印象に残るエピソードがあったかなかったかであることが多い。
 例えば、私の場合、「日産自動車で情報システムと海外企画を担当し、コンサルタントになろうと当時の三和総研に入って10年経営コンサルタントをやりました。得意分野は、経営戦略や中期経営計画です。」と自己紹介しても、聞いた人はあまり印象に残らないだろう・・・(続きを読む)

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