従来、企業の組織構造のなかで、決定権は経験豊富な上司が持っていました。ところが市場環境が急速に変化している今日、必ずしも上司の経験や知識が通用しない状況になってきています。ビジネスの「現場」での柔軟な状況対応と素早い意思決定が求められているのです。ところが「現場力」を担うミドル層、課長クラスの社員が、そうした要求に応えられるほど十分に育成されていないのが現状ではないでしょうか。
より適確な意思決定のためには、顧客や部下、社内外から、質の高い真の情報を引き出さなければなりません。つまり、これまで以上にレベルの高いコミュニケーション能力が必要となってきたのです。そのため各社とも、技術スキルの研修だけでなくコーチングなど「人間力」系の研修に力をいれるようになってきました。
実際、弊社もこうした研修をさまざまな企業にご提供してきましたが、研修効果が高い人とそうでない人とがいるのです。ではどんな人に効果がでるか調査したところ、「自律人財」であるかどうかが鍵だとわかりました。自律人財とは、どういう人なのでしょうか。いくつか例を挙げてみたいと思います。
・ どんな風になりたいのか、大きな設計図が描けて、仕事や人生に目標と価値を・・・(続きを読む) |