中期経営計画はどこの企業でも立てていると思います。しかし、実行されるプロセスにおいて確実に計画通り実行されるとは限りません。途中で数々の問題が起こり、策定したプラン通りにはなかなか進まないのが現状ではないでしょうか。また、一部の人の頑張りでは解決できない時代となり、末端まで神経が行き届くような全社体制で取り組まなくては競争に勝てません。
そこで一番重要なのは人です。戦略を実行するのは人であり、組織。そこに大きな問題を抱えているケースが多いように感じます。
経営戦略が、全社レベルで実行され、期待された成果をあげるためには、経営企画室がパワーポイントで作った計画書を各部署へただ周知してもうまくいきません。戦略策定の段階から、各部署も巻き込み議論することで、「自分たちがやっていく」というオーナーシップを各部門のマネジャーも持たなくてはいけないのです。
しかし、現状は「計画は経営企画室」「実行フェーズは各部署へお任せ」というケースがよく見受けられます。そうなると、自分の部署のことだけを見て実行計画を作ることが多くなります。部下への説明も事業部門の視点となり、全社戦略レベルで考えることはないでしょう。
今やビジネスのスピードは加速度的に速くなっています。メンバーレベルでも、戦略を理解し・・・(続きを読む) |