前回は「将来像」がイメージできるようになっている必要があることを訴えた。例えば、「夢に日付を!」で有名なワタミの渡邉美樹社長も、「私の『夢カード』には、私の夢や目標がびっしりと書き込まれています。(中略)私にとって大切なのは、数字を見ることをスイッチにして、その目標が達成できた光景を繰り返しイメージすることです。こうすることで夢や目標を、潜在意識の中にどんどん刷り込んでいくのです。」(「夢に日付を!」渡邉美樹著)と、将来像にはイメージが重要なことを説いている。
では、具体的に帝人のブランドステートメントを例にとって、概念的な表現とストーリーによるイメージ表現の違いを見てみよう。
帝人グループのブランドステートメントは、’Human Chemistry, Human Solutions’とされていて、ホームページに以下の説明が載っている。
テイジンブランドの約束を“Human Chemistry, Human Solutions”と表現します。この約束は、「人と地球環境に配慮した化学技術の向上と、社会と顧客が期待している解決策を提供することで本当の価値を実現すること」を意味しています(帝人ホームページより)
これを読んで、読者の皆さんは帝人が目指すブランドイメージが湧いてくるだろうか?答えは・・・(続きを読む) |