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Bizteria経営企画 Vol.18
ドラッカー流 人間の本質に基づくマネジメント
株式会社ビジダイン 代表取締役 今岡 善次郎

 日米欧の伝統的大手の超優良機関の経営が行き詰まり、金融機関だけではなく、健全なモノづくり企業のトヨタやソニーまでもが収益を急速に悪化させています。マネジメントは乱気流の中で今までの経験だけでは乗り切れない挑戦を受けています。

 この時代には「問題解決」よりも、「問題定義」が重要になってきていますね。企業の存続に関わる時代には企業の存在が社会に役立つかどうか、組織の構成員が一人ひとりどのように生きるべきかと言う根本の問題が突きつけられていると考えるべきではないでしょうか。

 このような時代には、「組織を器官に人間を細胞に社会を身体に」喩える社会生態学の方法論でマネジメントを語ったピーター・F・ドラッカーが光を放つことでしょう。

若きドラッカーがナチス・ドイツの社会病理を分析し、戦後の産業人の到来を読み、GMの経営を分析し、一人ひとりの人間の充実感は「役割と位置」にあると喝破したことに尽きると思います。社会でも組織でも家庭でも、人間の本質は自由で自律的に行動し、社会のため組織のために貢献したいという良心だとしたところにあると考えられます・・・(続きを読む)

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