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Bizteria経営企画 Vol.19
【連載】「リーダーシップ」のスリーステップ 最終回(第3回)
アースシップ・コンサルティング 松山 淳

 「自己」(SELF)を鼓舞し「人々」(PEOPLE)に影響を与え「社会」(SOCIETY)をよりよいものへと変革していく。「リーダーシップ」は、図1のようにスリー・ステップを踏んでいきます。その基礎となる「セルフ・リーダーシップ」は特に重要です。他人を動かそうと思うならば、自分自身の内面が充実していなければなりません。なぜなら、「人を動かすとは、人の心を動かすこと」であり、その過程は心と心の「ふれあい」「せめぎあい」「ぶつかりあい」だからです。

 さて、図1では「社会」を頂点に最終ゴールを設定していますが、実際には、図2のように、「自己」が「人々」へ、「人々」が「社会」へ、そうして与えた影響は、何らかの形で「自分のもとにかえってくる」という発想が大切です。現在、CSR(企業の社会的責任)という言葉がクローズアップされ、各企業は地球の未来を考え環境問題などに取り組み、その施策を広報素材として使用しています。ただ、CSRを経営とは切り離した、例えば、かつてよく口にされた「メセナ」や「フィランソロピー」と同じように、景気が悪くなったら経費削減の対象とし、中止してしまう一過性のものと捉えると本質を見失ってしまいます。

 松下幸之助氏は「商売は私のものではない。私企業でありますけれども、その本質は、公の機関である」(『松下幸之助発言集』 PHP)と述べています・・・(続きを読む)

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