Home > Vol.19 > 不況に打ち勝つ経営管理
Bizteria経営企画 Vol.19
【連載】マスコミに紹介されると話が早い!(最終回)第3回
株式会社 船井総合研究所 経営コンサルタント 伊藤 誠一

 第3回目はPRのマネジメント面の効果をお伝えします。経営戦略はマーケティングが最優先でそのマーケティング戦略を実行するためのマネジメント戦略があるというのが船井総研の基本的な考え方です。会社PRをして、企業ビジョンや社長の思いを情報発信することは、顧客創造の効果が大きいですが、結果的として、マネジメント面にも効果が現れます。特に、社員のモチベーションUPと新卒採用に効果が期待できます。

 先日、支援先企業で、売上向上策として期間限定でインセンティブ(報奨金)を付けるか否かを議論した事がありました。にんじんが無いと馬が走らないというわけです。しかし、社員の方は数万円とか多くても十数万円のためにモチベーションが上がるのか疑問に感じました。結果的にモチベーションが上がったとしても一時的なものだと思ってしまいます。しかも、一度報奨金を出してしまうと次からもお金がないと動機付けにならない事になりかねません。この会社では、船井総研流の成果主義の人事評価制度を導入して頂いているので、成果と賞与が連動しており、結果としてはインセンティブと同じことなので、一時的な対策を辞めようということになりました。場当たり的なモチベーションUPはあまり意味が無いと思うのです。しかし、企業は人ですので、モチベーションUPは必須の課題です。そこで、モチベーションの本質を考える必要があります。私の経験上で言うと、モチベーションが上がらない原因は、企業ビジョンの欠如です。社長が何を考えているか?会社がどこに向かおうとしているか?解らないという点です・・・(続きを読む)

Copyright (C) 2007 Bizteria. All Rights Reserved.