米国の経済学者ガルブレイスが語っているように、人間が本気で立ち上がれば、反転と復興と飛躍の原動力になり、必ずや繁栄へ導くことができます。危機だからこそ、「輝く未来」を心に描いて、困難に打ち勝つことのできる事業の『根幹』を打ち立てられるような、力強いチャレンジを始めるべきなのです。
「輝く未来」を手にするには、まず現実をしっかりと見極めることです。事業の先行きが不透明であるなら、現実と格闘しながら『私たちの事業の根幹は何なのか』をつかみ取ることです。開発、設計、製造現場、マーケットの現場でどんな出来事が起きているのか。それがどのような「メカニズム」によって引き起こされているのか。それを読み取る作業が必要です。
事業の枠組みが変化しているのです。さらに、その枠組みを自分の手で変えようというのです。データの解析から自動的に答えが出てくるわけではありません。
出来事の「メカニズム」というのは、ほとんどが目に見えないものです。自分の力でつかみ取る以外にありません。持っている知識を総動員して、「仮説」を描き出す作業です。「仮説」だから間違いもあります。必要なのは、間違いを恐れず描き出す勇気です・・・(続きを読む) |