現在の経営環境は、ご周知の通り100年に1度といわれる時代の潮目を迎えています。企業の外部環境は、資本主義経済社会の崩壊による消費行動の世界同時縮小、オイルピーク後社会への突入によるエネルギーコスト上昇、人口爆発と極短期間での地球温暖化の進展による食料・水資源の既得権競争激化、などの変化に晒されています。また企業の内部環境としては、予測を超えるスピードでの取引量減少、優秀な若手人材の慢性的不足、企業間競争の激化による付加価値率の低下、などの事態に直面しています。このような中で我々は、企業の社会的な使命である「存続と発展」を追及することを要求されている、という非常に困難な事態に直面しています。つまり、企業マネジメントは、これに対応すべく「現状を乗り切るための戦略と行動」と「未来を想像するための戦略と行動」が同時にスピーディに求められていることになります。
それでは、どのような方向性を見据え、現状に立ち向かっていくことが重要になるのでしょうか。マーケティング戦略は各々の企業により当然に違ってきますが、全ての企業に共通の要素として存在するのは、『「人」に関係するマネジメント戦略と育成開発戦略を効率的かつ効果的に実践する』、ということです。これについての軸となる視点は、現状打破と未来創造のエンジンとなるリーダーに対し集中投資する・・・(続きを読む) |