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Bizteria経営企画 Vol.21
環境問題への取り組みは、明確な自然へのビジョンから
財団法人 世界自然保護基金ジャパン 業務室 法人グループ長 粟野 美佳子

  WWFジャパンには、法人会員制度があり、約200社が参加しています。そこには本当にさまざまな企業がいらっしゃいます。ですが、私たちが考える環境問題への取り組みという点では、実はまだまだだと思っています。

 WWFとして考えているのは、Conservation(自然保護)、Cash(資金提供)、Communicationの3Cを同時に行なっていただくというものなのです。企業に求めているのは、自然環境を保全し、失った環境を回復させていく、そうした中で持続していくビジネスモデルを作り出すということなのです。

 企業の環境への取り組みは、図に示したように、4つの段階があります。

 よく企業の方で「社会貢献活動としてコンプライアンスに取組む」と言うことがありますが、これはドライバーが交通違反をしないと言っていることと同じです。そこはまだ入り口にすぎないのです。

 3Cということは、企業は自ら環境保全活動し、さらに資金を出すということになります。そこまでするのか、と思われるでしょうが、私たちはそのレベルまで求めています。

 事業所のゼロエミッション活動など、さまざまな環境保全活動が行なわれています。ですが・・・(続きを読む)

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