「ビズテリア経営企画Vol.20」(以下、本誌Vol.20)では、企業が自社の印刷物において、交渉の窓口となる印刷会社の営業マンの多くが、印刷物の用紙の原価すらも「知らされていない」という現状を踏まえて、印刷会社に「すべてお任せ」の安易な姿勢がコスト削減の障害になっているという事例を紹介しました。
そのうえで印刷工程の分離・見直しを図ることによるコスト削減策の提案をいたしました。印刷工程の分離・見直しとは、自社印刷物の発注先を「制作」と「製造」にそれぞれ二分化することであり、それによる印刷経費のコスト削減はもちろん、印刷会社とのトラブル事例の多い「校了データの版権(所有権)問題」などからも開放されるメリットもあるわけです。
その詳細は本誌Vol.20をご参照いただくとして、今回はそうした印刷工程の分離・見直しの際の「いやぁ〜、今の印刷会社とは長い付き合いだし、見直しはちょっと・・・」というジレンマを抱える企業、さらには「印刷工程を分離するよりも、まとめて交渉を行った方がダンピング効果はあるのではないか?」という企業の「悩み」に対して、印刷物のコスト削減のプロの立場から、それを解消するためのヒントを少し、ご提案したいと思います。
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