「売り上げが厳しい」「何とか数字を伸ばしたい」・・・最近は企業からの研修依頼でも、そうした相談ばかりが寄せられます。
コスト削減が叫ばれる時代ですから、多くの企業で「人員削減」がなされています。そうでなければ「人事異動」か「配置転換」。しかし、私は研修先等でそうした意向を示している企業に対しては「ちょっと待ってください」と申し上げるようにしています。
なぜなら、過剰な人事異動や無作為な配置転換は、大切な人材を腐らせる危険性だけではなく、顧客との重要な信頼関係も壊してしまうからです。
そしてもう一つは、「人は変われる」ことも知って欲しいからです。
その理由については後述しますが、私はあえて「この大不況の時期こそ、社員のマインドを改革するチャンス」という逆転の発想を、各企業は持ってみるいい機会であると思っています。
今の時代、顧客も人(社員)を選びます。「あのスタッフはいないの?彼女がいたから、買い物に来たのに」「あの営業マンがいるから、うちはおたくと取引をしてきた。今後は彼が移った会社と取引をする」・・・こうした企業が抱える課題も、今ではかなり表面化し・・・(続きを読む) |