現在、世界は未曾有の不況に直面しています。100年に一度の不況とも言われ、事業環境、雇用状況、組織など広範囲に亘って様々な影響を及ぼしています。
景気とは循環であり、不況があれば、好況もあります。事実、日本は今までも数多くの不況と好況を経験してきました。誤解を恐れずに申し上げると、景気とは表層的な変化であると思います。
しかし、今回の不況は、今までの不況とは少し違う意味合いを持っているのではないでしょうか。私は、この不況は世界の構造的、根本的な変化を象徴しているように思います。
サブプライムローン問題に端を発する波紋が、この日本の経済にまで強烈なインパクトを与えています。違う視点で考えてみると、アメリカでの出来事が海を大きく隔てた国にいる何千、何万人もの人生を大きく変えてしまっているのです。
正に、「風が吹けば桶屋が儲かる」というようなことが、実際に起こりうるほど世界が密に、そして深くつながり合っています。
確かに、昔から世界はお互いに影響を与え合っていました。しかし・・・(続きを読む) |