現在最も多くの経営者の関心ある課題といわれる「人が育つ経営とは何か」をリレーインタビュー方式でお届けします。今回は、昨年3月末まで株式会社ブリヂストンの代表取締役社長を務め、現在同社相談役の渡邉惠夫氏にリレーインタビュー「人が育つ経営とは」のトップバッターをお願いしました。聞き手は、株式会社イニシア・コンサルティング社長 丹生光氏です。
聞き手:ブリヂストンは、渡邉社長のときにグローバルなタイヤメーカーとして世界一となりました。長年の悲願だったと思いますが、いかがでしょうか。
渡邉氏:1988年ファイアストンを買収したときからの目標だった。品質改善や生産性向上など、全社をあげてグローバルに取り組んできた。紆余曲折はあったが、2005年にタイヤシェアでNo.1の地位を確立することが出来た。
聞き手:その間、社員のご苦労は大変なものがあったと思います。まさに、「人が育つ経営」を実践されたのではないかと思いますが、皆さんが目標に向かっていくモチベーションの原動力は何だったのでしょうか。
渡邉氏:社員はミシュランやグッドイヤーというグローバル企業としての先輩に対し、F−1に代表される高い技術と日本での高いシェアを達成した国内営業力を基盤として・・・(続きを読む) |