聞き手：オウケイウェイヴは昨年株式上場も果たし急成長を遂げられていますが、もともとこの会社を始めようと思ったきっかけは何ですか？

　兼元氏：小学5年生のときまで遡るのですが、当時私は在日韓国人ということでクラスの一部からひどいいじめに遭っていました。完膚なきまでに人間性を否定され、「死にたい」とさえ思うことがあり、そのときから、「何故人は国籍という紙切れ一枚で人を差別したりするのだろうか。このようなことをどうやってこの世の中からなくせるだろうか。」と考えるようになりました。この思いはずっと続き、インターネットが普及し、ネット上の「掲示板」でモラルやマナーが欠けている内容が書かれたりするのを見たときも、過去のいじめのときと同じ気持ちになりました。このようなインターネットの利用状況を見て何とかしたいという思いから、このオウケイウェイヴという会社を始めたのです。

　聞き手：ネット上の掲示板でのマナーの悪さが現在のＱ＆Ａサイトを始めたきっかけということですか？

　兼元氏：そうですね。掲示板に私もいろいろ質問を書き込んだことがあったのですが、回答をもらえないばかりか、逆に質問したことに対してお説教みたいな返事が返ってくることもしばしばでし た。また、ネット上を検索をしても、知りたい情報はページ全体を読まないとどこにあるのか分からないことも不便だと感じ･･･ (続きを読む）