組織進化のために、ブランドアイデンティティーの具体化と実践が注目されている。企業組織の本質を変革し競争優位性を高めるためには、ブランド「を」マネジメントすることからもう一歩進めたブランド「で」全社をマネジメントする「トータルインナーブランディング」が必要だ。
次への飛躍を目指す組織進化においてコーポレートブランディングは、方向性を示すだけでなく、大きな推進力ともなる。それを具体的な形で展開し、成果に結びつけるためのブランド7つ道具、新7つ道具の概要を前回ご紹介した。
それらはブランディングによる組織進化の15ステップ(本誌Vol.6 参照)を進めるための具体的な方法論である。それは、ブランド構築からその認知・理解までブランド「を」マネジメントする「ブランド7つ道具」とブランド「で」組織進化をさせるためにブランドに組織が共感・行動し、成果をあげるまでの「ブランド新7つ道具」の2つからなる。
前者は基盤編であり、後者は発展編である。今回は、ブランド基盤をすでに築いた企業が、組織進化をするための新7つ道具についてもう少し解説を加えたい・・・
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